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Beautiful Smile~不器用な愛~
第3章 性友
「透、アタシ出るから」
「今からですか?」
「そう、今から」
「ミキさん……」
透は何か言いたげだったが睨みつけるとそれ以上の言葉は何も言わなかった。
“そのまま家にいてもいいよ”といつも言うが、透は律儀に一緒に部屋を出る。マンションの下まで行くと、ケンジの車があった。
「じゃあ、また」
「ん」
透は手を振ると自分の赤い自転車に乗って走って行った。透の後姿に手を振って、背中が見えなくなってからケンジの車に乗る。