パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第17章 【短編】涙夜ーﾅﾐﾀﾞﾖﾙー【GL】

　金髪男子との恋は、あっけなく終わった。私をいじめていた女が取ったのだ。いじめ返されて当然なのに、アイツは悲劇のヒロインぶるのが上手かった。この学校にミキがいたらきっと何かが変わっていたんだろうなって、いつもそう思った。

　ミキ、ミキ、ミキ……。極度のストレスで無意識のうちにした行為で体中に傷が増えていった。そのことで親と話し合って、最後の二ヶ月は大阪に戻って療養することになった。大学も京都の後期受験にした。出席日数と成績は足りているので高校卒業にはなることが唯一の救いだった。

　ミキには心配をかけたくなくて、友達もどきとの写真を楽しそうに送ったりした。