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Beautiful Smile~不器用な愛~
第17章 【短編】涙夜ーナミダヨルー【GL】
約束の日。あの日と違って、ドレスではない。バンドのメジャーデビューした時のTシャツにジーンズ姿だ。待ち合わせ場所にお揃いの洋服を着て来たミキを見ると嬉しくなった。
楽しくしよう! そう思っていたはずなのにライブの最後らへんの“嫌いでも”という曲で取り乱してしまい、途中で会場を出てしまった。
「……ごめんね、ライブ、最後まで見れなくて」
「そんなのいいよ。ほぼ最後まで見たようなもんじゃん。美紅さ、東京行ってる間、何があったの?」
私はミキに隠していたことの全てを話した。ミキは私に優しくて一番欲しかった言葉をくれて、か細い腕で抱きしめてくれた。あの時、気づかなかった想い。後に気づいた想い。私は、こんなに私のことを想ってくれて、優しくて真っ直ぐで汚れのない……誰とも違う、そんなミキのことが好きだ。大好きだ。屋上まで追いかけたあの頃からこの想いは始まっていた。
公園の後、ファミレスで話して、ミキの家に泊まった。ミキの話もたくさん聞いた。好きな人の話も。本当はもっとしたいことがあったのに、疲れから眠りに落ちてしまった。
楽しくしよう! そう思っていたはずなのにライブの最後らへんの“嫌いでも”という曲で取り乱してしまい、途中で会場を出てしまった。
「……ごめんね、ライブ、最後まで見れなくて」
「そんなのいいよ。ほぼ最後まで見たようなもんじゃん。美紅さ、東京行ってる間、何があったの?」
私はミキに隠していたことの全てを話した。ミキは私に優しくて一番欲しかった言葉をくれて、か細い腕で抱きしめてくれた。あの時、気づかなかった想い。後に気づいた想い。私は、こんなに私のことを想ってくれて、優しくて真っ直ぐで汚れのない……誰とも違う、そんなミキのことが好きだ。大好きだ。屋上まで追いかけたあの頃からこの想いは始まっていた。
公園の後、ファミレスで話して、ミキの家に泊まった。ミキの話もたくさん聞いた。好きな人の話も。本当はもっとしたいことがあったのに、疲れから眠りに落ちてしまった。