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第2章 ☆☆☆☆☆☆☆☆

思わず田中を見上げる。

田中も美咲を見た。


(どうしよう？）

(うーん…………
今出てくのもなぁ）
田中は暢気だ。


しかし…………


効果音のように「ああ……………ん、…………っくぅ………ん
…………はあっ………………はぁんっ……………」と流れる声。
しばし聞き入ってしまう。

＿＿＿美咲の腰に何かが当たった。

(？何してるの？）田中を見た。


田中は先ほどとは打って変わって、
俯いて長い髪で顔を隠している。


(……………察して下さいよ、先生………）


そう言われてハタと気づいた。

性的興奮による男子の肉体変化。


美咲は真っ赤になった。



夫とはスキンシップはあるし、
そりゃあたまにはsexもする。


だけど稀だ。

結婚して11年も経つと、
男女というより同士である。


希の成長とともにsexの回数は減り、
元もと夫も美咲も淡白なのか取り立てて不満もない。



久しく忘れていた。



田中の下半身の盛り上がりが、
ピッタリと腰にぶつかっている。


どちらも気まずく動かない。


美咲は(えーと。
とりあえず私が講師だし………）と腰をずらした。

「うっ………」田中が呻く。
(刺激しないで下さいよっ）

(そんなこと言われても）

美咲はふと、
田中の足元を見た。