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欲情三分間〜ヨクジョウサンプンマ〜
第3章 ××××××××
うちの病院で2割はこういった心神喪失状態の患者だ。

10代の男子もいたりする。



『何でしょう?サノさん』

『眠れないので、眠剤のあとで安定剤お願いできますか…………』

『はいはい、
じゃあ10時前に部屋に持っていきますね』


お願いします…………

消え入りそうな声でいうと、
ふらふら戻っていった。




毎日、惚けた老人やら鬱うつした人間と接していると、
逆にイライラが無くなってきた。



内科・外科の看護師とはまた違う役割だ。
傷を手当てしたり心臓マッサージをしながら手術室に運ぶ………というのは殆どない。



たまに分からなくなり暴れ回る年寄りもいて、
疲れるけど。


8年目にして思うのは『自分は向いてる』ってことだ。


詰め所に戻ると、
今夜夜勤を共にするカナダさんがお茶を煎れていた。

『ふぁ~~~。
たまの夜勤もいいわねぇ』欠伸をしながら俺に笑いかける。
カナダさんは30歳の既婚女性で、
子供が小学生。


快活な女性だ。


ヒョロヒョロ痩せていて、
真っ黒に日焼けして___休み毎に山登りに行くらしい___豪快でサバサバしている。
メイクしているのを見たことがない。



『あー、ありがとう』
お茶をくれた。
『サノさんが眠剤のあとに安定剤くれってさ』



『あらー。
また酷い鬱々かしらね~?気をつけて見とくわ、あたし』
サラッと言い、煎餅をバリバリ噛む。



うーん、
据え膳出されても食えないなぁ…………



勝手に査定しちゃう俺。


カナダさんは芸能人のゴシップネタを一人喋り続ける。

そのあと「最近雨続きで山登りにいけない」と山語りを始めた。












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