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欲情三分間〜ヨクジョウサンプンマ〜
第4章 ★★★★★★★
『ひゃー、恥ずかしい………』
『何聴いてんだ?』
イズミさんは、ひょいとイヤホンの片方を取り耳に当てた。
『あ、聴いたことあるなー。
いつ見ても白いシャツ着てるボーカルの……
好きなんだ?』
『好きなんてもんじゃないですよ!
あたしの全てです』
あたしは力拳を作る。
イズミさんは40歳の既婚者で、
高校生と中学生の娘さんがいる。
ガミガミ怒らず、
指摘や叱責をするにも一旦社員の言い分を聞いてから話すので人気がある。
『ユマちゃん25だっけ?』
『いえー。
院まで行ったので26です』
イズミさんが隣の空き椅子に腰掛けた。
『スネかじった割に仕事もなかなか追っつかない不出来娘でして』あたしはテヘヘと首を傾げた。
『ああ(笑)
結婚願望ないの?___って、これセクハラだよねゴメン』
イズミさんは頭をかいた。
イズミさんが言うと嫌らしく聞こえない。
背が高くて、
整った顔をしてるけどイズミさんにはぎらついた男らしさがあまりない。
飄々としてる。
『いーえー。
言われますからね、色んなトコで。
目下tomoが恋人なんで無いですよ』
『トモ?』
『バンドのボーカルです』
『ぷっ………あははは、親御さんもある意味安心だな。
それだけ夢中になってりゃおかしな男に引っかかることもないね』
緩い日差しがイズミさんを照らした。
あたしはサンドイッチを噛み、
コーヒーを飲み干す。
社に戻ろうと腰を上げると、
「ホイ、夕方にでも飲みな」とイズミさんが隣の自販機で缶コーヒーを買い、あたしに投げた。
『何聴いてんだ?』
イズミさんは、ひょいとイヤホンの片方を取り耳に当てた。
『あ、聴いたことあるなー。
いつ見ても白いシャツ着てるボーカルの……
好きなんだ?』
『好きなんてもんじゃないですよ!
あたしの全てです』
あたしは力拳を作る。
イズミさんは40歳の既婚者で、
高校生と中学生の娘さんがいる。
ガミガミ怒らず、
指摘や叱責をするにも一旦社員の言い分を聞いてから話すので人気がある。
『ユマちゃん25だっけ?』
『いえー。
院まで行ったので26です』
イズミさんが隣の空き椅子に腰掛けた。
『スネかじった割に仕事もなかなか追っつかない不出来娘でして』あたしはテヘヘと首を傾げた。
『ああ(笑)
結婚願望ないの?___って、これセクハラだよねゴメン』
イズミさんは頭をかいた。
イズミさんが言うと嫌らしく聞こえない。
背が高くて、
整った顔をしてるけどイズミさんにはぎらついた男らしさがあまりない。
飄々としてる。
『いーえー。
言われますからね、色んなトコで。
目下tomoが恋人なんで無いですよ』
『トモ?』
『バンドのボーカルです』
『ぷっ………あははは、親御さんもある意味安心だな。
それだけ夢中になってりゃおかしな男に引っかかることもないね』
緩い日差しがイズミさんを照らした。
あたしはサンドイッチを噛み、
コーヒーを飲み干す。
社に戻ろうと腰を上げると、
「ホイ、夕方にでも飲みな」とイズミさんが隣の自販機で缶コーヒーを買い、あたしに投げた。