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欲情三分間〜ヨクジョウサンプンマ〜
第1章 〜〜〜〜〜〜〜
「………はい、三分待ちですわね」


「ありがとう。」

早苗はお湯をたっぷり入れたカップ麺に蓋をしてテーブルへと持って来てくれた。
再びダイニングテーブルにて座り、
三分待つ…………



早苗の美しく可愛さも備えた横顔が、
カップ麺を見詰めている。掛け時計の秒針音が小さく響いている。


幸成はつと指を伸ばした。

早苗の右頬に自分のゴツゴツした左指が触れる。


「………?」
「付いてますよ、チョコの粉が」
「………やだっ、
早く言って下さいよ……」
早苗が照れて頬を染める。


幸成は思わずその白い頬を両手で包み引き寄せた。

「あっ………」

ガタンと椅子が跳ねる音がする。

幸成は先ほどチョコレートを咥えていた早苗の赤い唇に自分の唇を押し付ける。

「んっ………ふっ……」
早苗は幸成の肩をぐいぐい押して、
避けようとする。


しかし幸成は構わずに唇を食み舌を捩じ込んだ。

ぐいぐい押していた早苗の手が、
徐々に弱まっていく。




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