パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 そのさん

『はーい、
先に拓矢〜』

『はい』

拓矢の顔に手を伸ばし、
パフで粉を叩いて薄くファンデーションをのせる。


ノーズシャドウを入れ、
アイブローをして立体感をつけ、淡いピンクリップを塗った。

『はい、着替えてね。
次翔汰〜』

『ハイ…』

『あんたは可愛くね。
目ぇ伏せて…』
粉を叩いたあと、ビューラー睫毛を持ち上げアイラインを細く入れる。


唇にグロスをのせて、
『はい、
着替えちゃってね〜。
2人共着替えたらベッド横に来て。』

『「はーい…」』














着替えてベッド横に並んで立つ。

『………あらぁ……
予想以上だわね……』
社長はホーッと感心したように息をつく。

拓矢は真っ黒いタキシード。
翔汰は白いタキシード姿である。

拓矢のタキシードはいたって普通だが、
翔汰はシャツにフリルが付いて可愛い。

拓矢には十字架のゴールドネックレスと黒いバングルがあり、
翔汰はアクセサリーは無しで胸に真紅の薔薇が一本。


拓矢は翔汰から見てもよく似合っている。
髪も無造作に結んでいたが、今は高い位置できっちり一つに束ねていた。