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イカせ屋稼業
第3章 そのさん
『これって設定あるんすか?』
翔汰が尋ねると、

社長は『う〜〜〜ん。
ゲイカップル以外ないわね。』
とあっさり設定なしだと言う……


『本当に好きな相手同士ってぇ、
シチュエーションは二の次でしょ?
そういう体でいきましょっ♪
はい、始めちゃって?』
シチュエーションは満載なのだが。

『えっ、いきなり?』

『そおよー、
いい絵撮りたいもの。
時間かけたいわ〜早く〜』



翔汰は拓矢を見た。


拓矢は、
若干視線をずらして翔汰を抱き寄せる。

フワリと甘いトワレの香りがした。



ぐっと力強く抱き締められ、
翔汰はもがく。


(………おい、
落ち着け!シゴト、だよ)低く囁いた拓矢の声にすとんと落ち着いた。


(………翔汰………)

(何だよ……………)

(俺、お前のこと好きかもしれない)


え…………



突然の告白に驚いている翔汰を見て、
拓矢はニヒルにクッと笑い翔汰のグロスで艶めいた唇に唇を重ねた。。

『ンっ………』

チュッチュクと啄む音がする。
『んんっ……』
拓矢の生暖かい舌が翔汰の咥内に強引に入っていく。

『ん…………!』
瞬間、翔汰は背中に痺れにも似た快感を感じ腰を捩った。


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