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イカせ屋稼業
第3章 そのさん
(こんなキス、
したことねぇぞ……………)


翔汰は痺れからクラクラする。

膝が抜け、
ガクリと落ちそうになると拓矢が支えた。


タキシードが衣擦れする。


社長は目を細め、
何かを悟ったようにひっそり部屋を出た。

カメラスタッフの〔イージー・サトウ〕の背中を(頼むわね)と小突いて。



サトウは(任せてぇ〜♪)と囁き、カメラ越しに美しい男と可愛い男が口付けを熱心に交わす様を夢中で撮る。


『………っはぁっ………』
やっと息を継いだ翔汰は、自分のカラダの変化に戸惑う…………


(何でコイツにこんな反応してんの、
俺っ………)


拓矢は間を置かず、
タキシードのジャケットを脱ぎ捨てシャツをはだけた。

ドン、と翔汰をベッドに突き飛ばす。


力が強い。


翔汰は不意打ちをされてしまい、
よろけてベッドに倒れ込んだ。


拓矢は、
髪をほどいた。
強引に翔汰にのしかかる。
パサリと長い金髪が肩に掛かる。

唇を重ねて、
拓矢は翔汰のタキシードを一枚ずつ剥がしていく。


翔汰は圧倒されてしまった。

カラダが言うことをきかない。

されるがままだ。



『く………』

首筋を咬まれ、
喘いだ。

拓矢は器用にジャケットを脱がせてフリルシャツのボタンを外していく。


下着はボクサーパンツしかつけていない。
お互いに。


翔汰の筋肉が付いた胸が露になる。
拓矢は畳み掛けるように、次から次へと攻めていく。

翔汰のはだけたシャツから、
ピンク色の突起が顔を出すと――――
拓矢はそれにかぶり付いた。
『んあっ…………!』
舌の滑りが敏感な突起を這う。



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