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イカせ屋稼業
第3章 そのさん
――――――――――


『……
おつかれさん……』

『ああ、
おつかれ…………』


2人はへとへとになり、
ベッドに横たわる。


先ほど撮影を終えたのだ。

そして甲斐が拓矢も一緒に送ることになり、
2人をバンワゴンに乗せて都内を走った。

先に翔汰のマンションに到着したが…
拓矢の顔色が悪く、
翔汰は『休んでくか?』
と拓矢を引っ張り部屋に帰った。


甲斐は『明日は2人ともオフだ。
まぁ色々複雑だろうけど(笑)ゆっくり休めよ。拓矢ちゃんと高村に連絡しとくんだぞ』
と笑って去っていった。



翔汰はいつものブランドジャージ、
拓矢はダメージジーンズに黒いVネックカットソー。

気疲れもあった翔汰は半ば投げ遣りに拓矢を連れ込んだ。

『お前、よく革ブーツばっか履けるね…』

『翔汰こそ、よくそんなラフスタイルで外出られるな…。
………意外ときちんと片付けてるんだね』
首を起こして拓矢は部屋を眺め言う。

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