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イカせ屋稼業
第3章 そのさん
『………ちょ、拓矢……………』


拓矢の身体に覆い被さる体勢になってしまった。


………拓矢がぎゅう〜〜〜〜〜っと翔汰を抱き締める。


『た、拓…………?』

『……………れが欲しい………………』
拓矢は掠れた声で呟き、
スースーと寝息を立てて気持ち良さそうに眠り始めた。



『……………………
……………おい…………』
抱き締められたままである。


(男の胸板に乗っかる俺って一体…)


拓矢の手がシーツにダラリと落ちる。

解かれて自由になった翔汰は、
そうっと起き上がりソファーに戻った。



(まぁいいか……
実際顔色悪かったし、
泊まればいいや)


翔汰もここ数日の疲れからかアルコールが入ると眠くなってきた。


ざっとシャワーを浴びてスウェットに着替え、
深く寝入っている拓矢の隣スペースで眠りに落ちた…………………………
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