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イカせ屋稼業
第3章 そのさん
通行人がチラチラ3人を見ている。
180センチ近い長身美男子2人に美女(?)1人。目立つ組み合わせだ。

拓矢は何故か彩夏とウマが合ったようで、
一緒に行くと言い出した(なぜ裸で寝てたかは不明)。


彩夏は『たっくん、
腕組ませて〜♪』
と拓矢の腕まで組んでいる。


『……良いの?
〔お兄ちゃん〕(笑)』
拓矢がククッと笑う。

『もういいよ……
どーにでもしてやってくれ………』



彩夏はギャルショップに入りカリスマ店員を見つけて話し掛けていく。




次々と洋服やアクセサリーを購入し、

満足した顔で『ああ〜〜〜!
友達に自慢できるぅー♪』とご機嫌だ。



伊勢丹も見たいと言うので電車で新宿に移動し、
1階(特にバッグ売り場)をうろつく。



『kOACHくらいは買わないとなぁ…
夏の新作欲しいなー』


『彩夏、
渋谷でこれだけ買っただろ』
翔汰と拓矢の両手にはショップの袋がいっぱいだ。

『それに、
あんなバイトした罰!
ブランドバッグよりこういう女子高校生らしいやつ買えよ』


翔汰はショップウィンドウに展示されている、
小さなハートが沢山付いたブレスレットを指差した。

『えー、そんな幼稚なのヤダ〜』

『ヤダじゃないっ』

2人が言い合っていると…


『ハイ、
彩夏っち。』
と拓矢がいつの間にか紙袋を手にして彩夏に手渡す。


『……あー!
サネルだぁ〜〜〜!
しかも今夏の限定デザイン長財布だぁ!ありがとーたっくん!』

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