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第5章 そのご

『うーわー…………』

『どうする？
翔汰…』


『ダッシュで駅前まで抜けるか？』

了解、と拓矢が頷いた。



2人は駆け出す。


『あー、行かないで〜』
『拓矢様〜〜〜』
『翔くぅんっ』
黄色い声が走る2人の背中に届く。




―――――グッズ発案・発売から1ヶ月経った。。


〔ニャンニャンNo.6〕に引き続き、
〔No.8〕には10ページもの特集が組まれた2人。

増刷量はNo.6の倍の部数になり、
2人は以前よりもスポットライトを浴びるようになった。。



20代〜40代女性からの指示が高い。
男性ファンもいる。


フレグランスは空前絶後のヒット。


これは、
社長の売り込みの強さと…Twitterにて一般人女性が呟き、
徐々に拡散したのである。


2人は〔aiji〜あいじ〜〕というユニット名も付いた。

これは、社長が『愛&慈。jiだと〔児〕が連想できて、男の子らしいでしょ？』と高笑いしながら付けた。

（男の子って年じゃないけどね！）

走りながら、
翔汰は思う。。


まだ販売して1ヶ月、
セクシー男優を始めて5ヶ月なのに！
メディアに顔が売れ、
深夜バラエティーにもちょこちょこ出演するようになった。


2時間だけ空き時間が出来、拓矢と買い物をしていたら………


女性ファンに囲まれたのだ。

人だかりができて、
20人………40人と増えてきたため逃げた。


スケジュールは今まで以上に過密。
拓矢との絡みが極端に増えた。

〔バイセクシャルのカップル〕として新しく売り出したのだ。