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第5章 そのご

すずは続けた。

『顔とか、
体格じゃなくって。

翔くんは何か違う』



『………褒められてるよね？』


『うっ、うん！
もちろんそうだよ！』
すずが顔を上げ、
視線が交わる。
数秒見つめ合う。。

翔汰は、
抱きしめてキスをした。


（震えなくなった…）


ぎこちなくだけれど舌を差し込んで絡ませ、
様子を見ながらすずの身体を撫でた。


すずは、
『翔くん………
抱いてほしい…』
とか細く囁く。。


『………大丈夫なの？』
無理強いはしたくない。

すずは意を決した表情で、『……お願い。
抱いてくれたら、
私は殻を破れそうな気がする』と告げた。