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イカせ屋稼業
第5章 そのご
―――百合絵社長の冷たい視線が突き刺さる。
『自己責任、
ってコトにしてるけどねぇ………
言葉のアヤなのよ?』
巨体が腕を組むと迫力倍増である。
紫色の唇がひくついて怖い。
〔ミントリア〕の事務所。社長室にて説教を受けているところ。
『スミマセン……』
翔汰は肩を落として頭を下げた。
『で、
坂城すずとは付き合ってるのね?』
『はい……』
『うーん……
別れなさい』
『えっ……
そんなぁ……ムリです』
『ムリじゃないっ!
今が売り出しチャンスなのよ。
恋愛にかまけてるようじゃあたしも考えちゃうわ』
『…………でも……………………』
困った。
すずとは未だそんなに長い交際でもないが、
離れたくない。
『……別れるか、
この仕事を辞めるかね。
二者択一よ』
そんな…………
翔汰は軽くパニックだ。
―――その時だ。
『俺が翔汰と住めば良いんじゃないですか?』
翔汰は振り返る。
声の主は分かっているけれど…………
拓矢が涼しい表情で社長室の入り口に立っていた。
『自己責任、
ってコトにしてるけどねぇ………
言葉のアヤなのよ?』
巨体が腕を組むと迫力倍増である。
紫色の唇がひくついて怖い。
〔ミントリア〕の事務所。社長室にて説教を受けているところ。
『スミマセン……』
翔汰は肩を落として頭を下げた。
『で、
坂城すずとは付き合ってるのね?』
『はい……』
『うーん……
別れなさい』
『えっ……
そんなぁ……ムリです』
『ムリじゃないっ!
今が売り出しチャンスなのよ。
恋愛にかまけてるようじゃあたしも考えちゃうわ』
『…………でも……………………』
困った。
すずとは未だそんなに長い交際でもないが、
離れたくない。
『……別れるか、
この仕事を辞めるかね。
二者択一よ』
そんな…………
翔汰は軽くパニックだ。
―――その時だ。
『俺が翔汰と住めば良いんじゃないですか?』
翔汰は振り返る。
声の主は分かっているけれど…………
拓矢が涼しい表情で社長室の入り口に立っていた。