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第5章 そのご

『………圧力があったんですか？』
翔汰が訊く。


『そうよ。
さっき連絡があったわ。
坂城すずも恐らく謹慎ね。
―――拓矢、
その案受けたわ。
あなたたち今日から同居しなさい』



『………え………』
翔汰は突然の出来事に開いた口が塞がらない……………………



『了解しました。
こいつを見張っておきますから』
さも当然とばかりに答える拓矢。


『―甲斐！！
直ぐ引っ越し手配して。
翔汰のマンションに荷物運んで？
あそこなら2人住めるでしょ』


『ええー！！！
ちょ、待ってよ社長…』
翔汰は情けない声音を出したが…
『ていっ。
あんたに口開く資格なし！』と百合絵にピシッと額を叩かれた。




（――――俺の私生活、どうなっちゃうんだ―――………）


混乱した脳内で、すずの笑顔がぐるぐる回って消えていった……………………………