この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イカせ屋稼業
第6章 そのろく
……拓矢は金髪をゴムで結び、
私服を着ると『……まだ時間あるじゃん。15分もある』
と文句を言う。
『物事は先回りして準備しておくの!早め早めに越したことないの!
特に仕事は遅刻出来ないだろ。
甲斐さんだって俺らが遅れたら叱られるんだよ。
………お前今までそれでよく遅刻しなかったね』
呆れて顔を見る。
(遅刻やサボりには厳しい男なのになぁ。これで間に合う辺り不思議だ……)
拓矢は切れ長の目を更に細め、
じーっと見てから翔汰に手を伸ばした。
『?
何だよ』
『………パンの食べカスが付いてる』
と翔汰の頬を指で撫で掬い、
その指をペロリと舐めた。
『………恥ずかしいんですけど……』
『急いでパンカス付けてるのも恥ずかしいんじゃないかな』
しれ〜〜〜っと涼しい顔で言う。。
哀しきかな、
座っていても身長差から翔汰が拓矢を見上げるようになる。
『…あのさぁ拓矢。
何で同居なんてしようと思ったわけ?』
翔汰はこの1週間、
バタバタしていて訊いてなかった質問をした。
私服を着ると『……まだ時間あるじゃん。15分もある』
と文句を言う。
『物事は先回りして準備しておくの!早め早めに越したことないの!
特に仕事は遅刻出来ないだろ。
甲斐さんだって俺らが遅れたら叱られるんだよ。
………お前今までそれでよく遅刻しなかったね』
呆れて顔を見る。
(遅刻やサボりには厳しい男なのになぁ。これで間に合う辺り不思議だ……)
拓矢は切れ長の目を更に細め、
じーっと見てから翔汰に手を伸ばした。
『?
何だよ』
『………パンの食べカスが付いてる』
と翔汰の頬を指で撫で掬い、
その指をペロリと舐めた。
『………恥ずかしいんですけど……』
『急いでパンカス付けてるのも恥ずかしいんじゃないかな』
しれ〜〜〜っと涼しい顔で言う。。
哀しきかな、
座っていても身長差から翔汰が拓矢を見上げるようになる。
『…あのさぁ拓矢。
何で同居なんてしようと思ったわけ?』
翔汰はこの1週間、
バタバタしていて訊いてなかった質問をした。