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イカせ屋稼業
第6章 そのろく
『………凄いね。
専属奴隷って肩書きあるんだね』


『………ビックリした〜〜〜。
高市さんかと思ったら(笑)てことは何?名字は偽名なわけ?』


『だろうな。
………訳分からないね。
変人には慣れたつもりだったけど。
眼鏡外すの忘れてたし』
拓矢は眼鏡を外した。



『社長、
威厳ないよなぁ(苦笑)』


バタバタと去っていった〔社長〕の滑稽な走り方が可笑しい。。



そこへ甲斐が戻ってきた。息を切らしている。

『――連絡ミスだったそうだ。至急撮影準備をするそうだ……
あ〜ビックリしたなぁ(笑)』


『甲斐さんも?(笑)』
拓矢が笑った。


『そりゃいきなり拘束プレイは驚くよ。
亀甲縛りだしね……
2人とも、洗面で髪直して。軽くファンデも叩いて。メイクさんも連絡ミスで不在らしいんだ。これ衣装ね。着替えて』


2人は返事をしてエレベーター右手奥にある洗面所へ向かった。

仕事用カバンにメイク道具を入れてある。


―――〔aiji〕として売り出してから、
人目につくこと・急な撮影が増えた。
ファンデーションとリップは持ち歩くことにした。
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