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イカせ屋稼業
第6章 そのろく
『あっ、
こら!………切れたし…』
翔汰は実家の固定電話に掛けてみた。


『……もしもし…』

『あれ?
母さん?』

『……ショウ?
ショウなのね?
ママよ、元気にしてるの?』

TEL越しに、
久しぶりに耳にした鼻声の母の声。


『元気だよ!
さっき彩夏から連絡あったんだけど、
お金戻って来たってホント??』


『……ううっ………
ごめんね、ママのせいで…………
あの人が「一生幸せにする」って言ったのよぅ〜〜〜』
ミサコは泣き喚き始めた…………


『ちょっと、
母さんしっかりしろ。
お金は戻って来たの来てないの?』
翔汰がピシャリとキツく言うと………


嗚咽しながらもミサコは『………お金は、がえってぎだっ………(涙声)』
とはっきり述べた。
『だがら、
あんな仕事じなぐでいいがら〜〜〜
ごっち戻ってぎだら伝に頼んで就職すればいいがら〜〜〜』
と言う………


翔汰は『あーはいはい。
わかった、考えとく。
また連絡するね』
と早々に通話を終わらせた。。



『………ったく……
あれで45歳だからなぁ…』

スマホをソファーに投げる。

『………しなくていい、
って言われてもね…………………』


『やめるの?』
突然、拓矢の顔が翔汰の右肩に乗った。
『うわ!!
びっくりした……
何、起きたの?』

『うん…
込み入った話聞こえたから』

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