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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
『……間接チューだ』


拓矢が呟くので翔汰は噴き出した。


『げほっ……ケホ…
そんなの今さらじゃん(笑)』


さすがに外でLOVEっと………とはいかないが、
〔あの夜〕以降ふたりはこんな感じで穏やかに好感を交わし合っていた。





7月。

猛暑日が続いている。


室内でトレーニングすると、
脱水しそうになるくらい外は暑い。


翔汰はチラチラと拓矢の白い肌を盗み見た。


細い筋肉が美しい。。


髪を少し切り、
不揃いボブカットのようなスタイルになっている。



(…………
俺も変態かな……)


拓矢にドキドキするのだから。

『ハイ。さんきゅー』
ボトルを返すと指先が触れた。


ぐい、と拓矢は翔汰の顎を引き寄せ唇を唇につけた。

ちゅ、と音がして直ぐ離れる。
『……不意打ちすんな!』翔汰は照れて怒る。


『不意じゃなきゃいーの?』
拓矢は立ち上がりニヤニヤ笑っている。
『せっかくふたりきりなんだし♪』


『お前キャラ変わってないか…………』


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