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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
なるほど、中高生が知りたがりそうな質問。


拓矢が穏やかに微笑みながら話す。『出会いは仕事だよね、最初は……
好きになったきっかけは難しいなぁ。

面白そうだったから。』


『お、面白?』

岩瀬が驚く。


『…はい。
僕と対称的な育ちだったし、翔汰見た目こんなでしょ?女性寄りというか、
可愛い。
中身けっこー男らしくて』


『それ、褒めてんのかなぁ(苦笑)
僕は……出会いはもちろん仕事ですけど、
徐々にハマっていきました。
ミステリアスだったんで』翔汰も答える。



『なるほど……
お互いギャップがあったということですか?』
岩瀬がふーむ、とメモをとる。


『そうですね。
……でも、まぁ…気がついたら好きになってた感じです。
男女の恋愛と同じ。どんな相手でも好きになるときは気がついたら〔落ちて〕ません?』
拓矢が目を伏せ気味にする。


『――そうなんでしょうね。お二人は女性もOKなんですよね。
それでもお互いじゃないとダメなのですか?』



拓矢も翔汰も〔うーん?〕としばし考え込む。

『はい、
そうですね。
確かに女性も恋愛対象ですが――――。
理屈じゃないです。この人じゃなきゃって感覚ですね』
拓矢が断言する。


『僕もそうですね』翔汰が同調した。



『では、
お互いの好きなところ・微妙なところを3つ挙げてください』


拓矢が先に口を開く。
『好きなところ…
面白いとこ・家事上手い・愛情深い。
微妙なところ…
母親みたいにうるさい・
せっかち・素直じゃない』

ムッとしながら、
翔汰も答える。
『え〜好きなところ…
犬みたいに手がかかる・
天然・不器用さ。
微妙なところ…
起きない・人に合わせない・いつも寝てる!
ですかね〜』



『……いつも寝てる(笑)んですね、ありがとうございます。

アンケート方式になりますが。
お互い大事にしてる持ち物はありますか?
例えばお揃いのアクセサリーとか?』
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