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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
『はー………………』

拓矢はボクサーパンツを履いて、

スー…と寝息を立てている翔汰の隣に潜り込んだ。。



(……………………)
翔汰の愛くるしい寝顔を見つめる。


(…………………
不安だよ………言えないけどね………………)



いつか、
誰か忘れたけれど…絡んだ女優が聴いてた曲の歌詞を思い出した。

♪存在が大きいと
失うことが怖くなる♪


珍しく、
クールな拓矢にフレンドリーに接してきた子だったな………

(「そんな感覚あるわけない」って覚えたんだよね……………)

信じないこと・自分には無縁だと諦めることでしか、自分を納得させる方法が見つからなかった。


――まさか、
こんな場所で出逢えるなんて想像もしてなかったから。



拓矢は不安を打ち消すように、
瞳を閉じて眠りに身を投じた―――……

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