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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
『ん………
翔汰……』


『拓矢背中擦ってやるよ』


翔汰は拓矢の背後に回り、
タイルに尻を着けて座った。


ブラシでごしごしと拓矢の背中を擦る。

『痛い!
強いって……』


『このくらい洗ったほうが肌強くなんの!
真夏だし、垢擦りみたいなもんだよ。
これ、ヘチマかな?』

バスルームに備え付けてあったボディブラシはヘチマタワシのようだ。



『え?
ヘチマって植物のヘチマのこと?』


拓矢がびっくりしたように訊ねる。


『何だ、
知らなかったの?
まぁそーか………
ヘチマを乾燥させてボディブラシに使うんだよ』


ごしごしと広い背中を擦る。

『へー……
原始的なんだね……』


『えい』
翔汰は背後から手を伸ばして拓矢の肉棒を掴む。


『あっ……』


ボディソープがぬるぬると身体にまとわりついて、
ローションの役割を果たしている。
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