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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
彩夏に相手の名前を聞き出した。




スマホをスクロールし、
男をコールする。。




『もしもし?
ミィちゃ〜ん?』

軽い男の声に翔汰はカチンときた。


(ミィちゃんって………)


『あのー、
おたくさんどちら?
俺……
ミサコと一緒に住んでるんだけど?』



『えっ………』
男の声が変わる。
『う、嘘?』




『嘘じゃないです。
深い繋がりなんで。因みにミサコの生年月日はS47年9月25日で血液型はB。

臍の上下に大きな黒子があるのが特徴。右腹に盲腸の手術痕もあり』



『………う、嘘だ………………
俺だけに貢いでいると思ったのに!』


相手男の脳ミソも軽いらしく、
声が萎れていく。



『ほんじゃ、
二度と連絡しないでね?』

そう言い放ち通話を切った。



登録を削除し、
念のため着信拒否設定をする。


『兄ちゃんスゴイ……
ストーカーみたい……役者やってたのホントだったんだね〜』

彩夏が覗き込んで感心していた。


『このぐらいしとかなきゃ。また連絡取ろうとするだろー』
病室へと戻る。



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