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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
―――――――――

『……良かったね、
大事じゃなくて』



鈍行で甲府市内へ戻る途中である。


『ああ、
まぁな…
しかしウチの家族には頭がイタイよ』翔汰はさすがに(?)呆れた声を出した。


『メッセージ来てるよ?』
〔拓矢くぅーん、
また来てね〜♪
ミサコ、拓矢くんとなら上手くやれる気がするの〜〕




翔汰は拓矢が見せたスマホ画面を見て、

ガクッとつり革にぶらさがった。。



真夏の電車内は暑い。


マスク&帽子を着用し、
拓矢は椅子に座っていた。

それでも電車内からはチラチラと視線が送られている。




『まぁ拓矢に絡んでくるならそれでいいわ…
頼むな、ミサコ&彩夏の相手』


『お?
何、彩夏ちゃんもOKなんだ?(笑)』


『阿呆だけど見張ってりゃ大丈夫だから、
ウチのは』


拓矢が俯く。

『?どーした?』


『イヤ、
楽しそうだなと思って。

翔汰は住んでる場所が離れてても仲良いよね』



『仲良いかな…
使われてるとしか思わないよ』



翔汰は(あ、そうだ。
拓矢は養子なんだっけ)
と思い出す。



『んじゃ拓矢も混ざる?』ふと、
口を突いて出た。



拓矢が顔を上げてジーッと見つめる。
切れ長の瞳に被さるように、長い睫毛が美しい。
『………翔汰…………』


ドキッ……
拓矢の甘く掠れた声が耳に届く。
『電車、乗り過ごしてない?』


『はっ?
あ!
ウソ?!本当だ』
表示されている駅名の路線が違う!ターミナル駅を乗り過ごしたようだ。
『早く言えよー!』


ふたりはそのまま迂回して、
甲斐に土産を買ってホテルへと戻って行った。
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