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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
――――武者修行最終日。

早めに準備をして手売りを始める。


イベント3日目ともなれば客足もまばらだ。


それでも来てくれる客に丁寧に話をして感謝を伝えていく。



1人、女性ファンが拓矢に駆け寄った。
『DVD全部買いました!
すっごい好きです!』
と目がハートである。


『どうもありがとう、すごく嬉しい』
―――まさに王子の微笑………
女性客は頬が真っ赤に染まった。


拓矢はフレグランスとチョーカーを渡し、
女性客の手を握ってハグをした。


翔汰は(何かムカつく…………)
と胸がチリチリする。


拓矢は女性客をハグしたあと、
頬にチュッと軽くキスした。

(!
…………拓矢ぁ〜〜〜〜〜〜〜!!)


女性客はヘナヘナとその場に座りこんだあと、
「最高にシアワセですっ」と涙を拭きながら帰ってていく。



(くっそ〜〜〜〜〜。
良い顔すんなよなー。
只でさえ黙ってても寄ってくるのに)

翔汰は拓矢のファンサービスにイライラした。



…………あれ?
やっぱり嫉妬か。


翔汰は自分の感情に気付く。
何だか情けないし恥ずかしい。
――――けど。
(俺、マジで拓矢のことが好きなんだなぁ)



そう思って、
手売りを続けた。
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