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イカせ屋稼業
第9章 そのきゅー
『翔が?………続きは?』
翔汰が意地悪く煽ると、
拓矢はガバッと翔汰の肩を引き寄せた。
顔が近づき、
唇が触れる。
そしてパッと離した。
『………こんな人通り多いトコで……』
翔汰は面食らって恥ずかしい。
『いいじゃん』
拓矢は涼しげな顔で笑っている。
都会の雑踏のなか、
ふたりは肩を並べて同じ歩幅で歩く。
(不意打ち……
ズル過ぎ!
拓のこういう予測できないトコ、好きだなぁ)
翔汰は照れながらも隣で歩く金髪の男を愛しく思った。