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イカせ屋稼業
第9章 そのきゅー
――――病院の受付に駆け込む。

『あのっ、
さっき受診した拓…
曽我拓矢、どこですか?』

受付嬢は『曽我様ですね?お待ちください』
と立ち上がり調べている。

翔汰は落ち着かず、
(あ〜〜〜もうっ!
早く……)
とソワソワしていた。


『お待たせしました。
2階外科にて手当てを受けておりますね。

場所ですが――――あらっ?』
受付嬢はポカンとした。

翔汰がすでにいなかったからである…………




『2階2階……』
駆け足で進んでいく。


マスクも帽子もしていないため、
行き交う人がチラリと翔汰を見た。


2階に上がり、
案内表示を見て外科を見つけた。

外来ナースステーションに飛びつくように顔を出す。

『すみません、
曽我拓矢ってどこにいます?
先ほどケガして来院したんですが』

ナースが「ああ、曽我さま……
205室で休んでますよ。
ステーションから真っ直ぐ進んで右手になります」
と答えた。


『え、病室にいんの……』

翔汰は急いで205室へ向かう。
『拓矢!!』
ドアを引く。


『――おお、来たか翔汰。』

甲斐が振り返った。


『お前……
大丈夫なのか??』


拓矢はベッドに膝を立てて寝ていた。
『どうしたの、そんな血相変えて…』
きょとんとしている。



『だって、ケガしたっつーから!
何で寝てんの?』


『ああ、肘にヒビと膝下も打撲してるんだってさ。』拓矢は他人事のように言う。

左頬に大きな引っ掻き傷のような赤い線が1つ入っていた。


『篠ユリカと何かあったんすか?』
翔汰は甲斐に詰め寄る。


甲斐はため息を吐いた。
『何もないんだよ、それが。
拓矢のことが気に食わないらしくてさ。
「撮影は我慢したけど、
あたしより肌が綺麗で許せなーい」だとさ。スタッフから聞いた。
拓矢には一切非はない。
あと「もっとあたしに媚びなさいよ」ってさ……呆れるよ、まったく』


『なだめようかと思ったけど、
理由もなくキーキー言ってる女見てたらバカらしくて。
黙ってたら椅子が飛んできた。椅子の脚が折れてこの傷ってわけ』
拓矢が補足する。

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