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イカせ屋稼業
第9章 そのきゅー
肘を石膏で固め、
包帯を巻いてもらう。


『膝下は打撲のみなんですけどねぇ。

ちょうど曲げる部分だからどしても動いちゃうかもしれないなー。広範囲で固めておくね』


医者は喋りながら、
拓矢の左腕を固めて包帯をぐるぐる巻いた。


『まぁ、折れなくてよかったですよ。
お大事にね』
初老の医者は穏やかに言い、
痛み止め内服薬と打撲用湿布を処方してくれた。





―――もう夜中である。
甲斐がワゴンで送って、
ふたりは例の白い洋館に着いた。


翔汰は拓矢の肩に腕を回して支えながら家に入る。

『大袈裟だって(苦笑)』


『いいじゃん♪
―――あっ!』
玄関前に大きな箱があった。
『そーだ、ケガで抜けてたなぁ。
あのテーブル&椅子じゃん』



翔汰は箱を抱えて室内へと運んだ。



そして海のような深い青色をしたテーブルを、
キッチン横に置く。

椅子も2つ。



『おー。
家の中がブラウンだから映えるね』

『うん。キレイだなー………
拓矢座ってて?』


翔汰はキッチンに立ち、
簡単にパスタとサラダを作った。




『何も食べてなかったしょ、
お互い。夜中に食べるのあんま良くないけどさ、たまには』



『おー。
翔……ホントに主婦みたいだね。
スープも欲しい』


『ぜーたくだなぁ。
わかったよ』
翔汰は湯を沸かして玉ねぎとワカメを入れ、
コンソメスープを作る。
『ほい』


『やったー。
パスタ美味い…』


『時間があるときに荷物片付けなきゃな。
拓矢、先に寝てなよ』

『え、何でだよ』

『……疲れてない?
椅子投げられるわヒビ入るわで気疲れ』

『それは翔もだろ?
俺、風呂入るの厄介だなぁ…包帯が』
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