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イカせ屋稼業
第10章 〜番外編〜
「えー!
ひっどぉ〜い」
亜美は不満げに言い、
「あ、花菜【かな】〜!
ねーねーこないだのブログのさぁ……」
と他の女子に話し掛ける。
拓矢は校舎に入って教室へと向かった。
私立のエスカレーター式学園。
限られた家庭の子供しか入れないらしい、
有名な学校だそうだ。
だそうだ…と他人事のように思うくらい、拓矢にとってはどうでもいいことだ。
拓矢は窓際で後ろから二番目の自分の席に荷物を置いた。
「はよー!たっく、
昨日の課題やったか?」
聞き慣れた、甘く高い声がした。
「……はよ。
やってない。分かんなかったから」
駆け寄ってきたのはクラスメイトの間宮緋路【まみやひろ】。
少し茶色い髪が朝日に透けている。
バスケ部に入っている緋路は、
短髪だ。
「あははは(笑)
やっぱりたっくらしぃー。
してないだろーと思った」
「何の話〜〜〜?」
本田裕希【ほんだゆうき】が話に入ってくる。
裕希はギターばっか弾いてるヤツで、
パーマをかけた髪を肩まで伸ばしている。
拓矢は「やっぱりって何だそれ(笑)」
と笑い返した。
―――緋路の肩のラインを見ながら。
ひっどぉ〜い」
亜美は不満げに言い、
「あ、花菜【かな】〜!
ねーねーこないだのブログのさぁ……」
と他の女子に話し掛ける。
拓矢は校舎に入って教室へと向かった。
私立のエスカレーター式学園。
限られた家庭の子供しか入れないらしい、
有名な学校だそうだ。
だそうだ…と他人事のように思うくらい、拓矢にとってはどうでもいいことだ。
拓矢は窓際で後ろから二番目の自分の席に荷物を置いた。
「はよー!たっく、
昨日の課題やったか?」
聞き慣れた、甘く高い声がした。
「……はよ。
やってない。分かんなかったから」
駆け寄ってきたのはクラスメイトの間宮緋路【まみやひろ】。
少し茶色い髪が朝日に透けている。
バスケ部に入っている緋路は、
短髪だ。
「あははは(笑)
やっぱりたっくらしぃー。
してないだろーと思った」
「何の話〜〜〜?」
本田裕希【ほんだゆうき】が話に入ってくる。
裕希はギターばっか弾いてるヤツで、
パーマをかけた髪を肩まで伸ばしている。
拓矢は「やっぱりって何だそれ(笑)」
と笑い返した。
―――緋路の肩のラインを見ながら。