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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
甲斐がアヤメの横で見守るように眺めている。



『……………………っ………、
それで、怖くて。でも呼び出された場所に行ったの。
そしたら…………』
アヤメは肩を抱き締めるように自身を包んだ。


『さっきの、スキンヘッドの男もいて………
脅されて、仕方なく……………』
ひっく、としゃくり上げる。


翔汰はバッグからハンカチを出して渡す。


アヤメは受け取ると顔を隠すように当て、
『もうダメ……………………
作品として出ちゃったの。
勝手に出されたんだけどっ………
そしたら、もう〔アダルト女優・神崎アヤメ【カンザキアヤメ】〕って名前まで付いてた………
それから1週間、
学校にもバイトにも行けなくて。
怖くて……』
と声をころして泣きだした。






翔汰は怒りが沸いて仕方ない。


KANAMEのやり方は恐喝じゃないか!

多額の借金があって仕方なく自分から出演する女性ならば、
本人が_____もちろん葛藤は強いだろうが____了承しているのだから仕事として成立する。



が、
こんな学生をナンパして隠し撮りをし脅すなんて卑怯極まりない。



アヤメが一頻り泣くのを待った。

そして、
翔汰は『訊いていいかな?
君は、大学生?』と優しく尋ねた。


アヤメは泣き腫らした目で『いえ、
専門学校生です。
特殊アートメイクを専攻してて。
アパート暮らしで、寂しくて夜歩いてた私がいけないの……………
親に合わせる顔がない』
と鼻をグズグズ言わせながら、
でもきちんと答えた。




『いくつ?』拓矢も優しく訊ねる。


『19……………
来年から実習があって、
しゅ………就職先だって専門学校からならあるから、
頑張ってきたのに……………』
再び肩を震わせた。




アヤメにしてみれば、
悪夢のようだろう。


確かに10代の女子がナンパに付いてくのも隙があったと言える。
が、
だからといって脅したうえに強引にアダルト女優にさせるなんて。




甲斐がPCを開いてカタカタやっている。

『アヤメちゃん。
本名は敢えて訊かないでおくね?
君の映像は削除したよ。
nineのホームページからも画像・映像プロフィールを削除しておいた』


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