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イカせ屋稼業
第12章 そのじゅーいち
『た~~~~~~く?
ちょーっとソコ座れ?』
アヤメ___本名を本人が言っておきたいと言い出し、〔篠原琴湖【シノハラコトコ】〕だと分かった___
は甲斐が事務所へと連れて行った。
洋館に帰宅したふたり。
帰ると「汗流そうっと」
とバスルームに向かう拓矢。
冒頭のは、首根っ子を捕まえた翔汰のセリフである。
『何だよ…………
眠い………』
『俺も眠いっつの!
結局ファミレス出たの朝9時だし。
座れ。』
『翔コワイってば………』
拓矢は目を擦りながら青いテーブル&椅子に着席した。
対面して翔汰も座る。
『何か言うことあるんじゃないの?』
翔汰は拓矢をじと~~~~~っと睨む。
『………………zz………
あ、寝てた…………
もしかしてキスしたこと?』
そう。
翔汰は、
目の前で(琴湖のためとはいえ)KANAMEにキスをした拓矢に動揺していた。
そして時間が経って湧いてきた怒り&嫉妬。
なのに当の拓ときたら、
何もなかったようにサッサとバスルームに向かう。
『あれは…………
篠原琴湖のため。
あの場を収める手段だよ』
ウトウトしつつ答える拓矢。