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イカせ屋稼業
第12章 そのじゅーいち
ほっとして、
モヤモヤが消えてく。



拓矢はというと…………

『………Zz………………』
青いテーブルに右頬をつけて寝息を立てている。


翔汰は『ハイ、
ちゃんとベッドで寝ようね~』と服を引っ張り2階に連れて行った…………………………………………























_____その頃、事務所〔ミントリア〕では。
『ふぅん…分かったわ。
あなたはきっと未だマシなほうなのでしょうね』

アヤメ__篠原琴湖から話しを聞き出した百合絵。




腕を組む。


琴湖はチョコンと座っている。
キョロキョロしながら。


『___どうかした?まだ怖い??』
百合絵が訊ねると、
『い、いえ!
すごくお洒落な事務所だなぁと思いまして』
琴湖は内装を眺めていた。


(素直な子だわ。
スパイかもと訝ったけれど………
どうやら何もなさそうだわね)

百合絵は『そお?
結構地味にしたのよぉ』と満更でもない。

『〔nine〕はどうだった?
ああ、嫌な事を思い出させちゃうわね…
ごめんなさい』


『………いえ。
nineは……………プレハブ小屋みたいな簡易スペースでした。
だから、「あ、ちゃんとした事務所ってこんな整頓してるんだな」って思ったんです。こんな木の机も無かったし………』
琴湖は仕切りスペースにある何てことのない木製テーブルを撫でた。


『…………そう。
ねぇ、もし苦しくなければだけど。
〔nine〕の主要スタッフの容姿と特徴を教えてくれないかしら?』


『大丈夫です。
…………他にも、
私みたいに脅されてセクシー女優になっちゃった子がいると思うし………
役に立つなら』

琴湖は主要スタッフの特徴を話し始めた。



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