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イカせ屋稼業
第12章 そのじゅーいち
拓矢が問う。
『拓矢、お前いったいいつの間に調べてるんだよ?』
翔汰は感嘆した。
『うーん、
適当な間にチョコチョコっと………』
『その適当な間がいつなんだかな(笑)
…………〔nine〕の社長はな、
いわく付きの人物なんだ。
裏社会と繋がってる。
いいか?名前を教えるけど、
ぜっっったい人前で名前言うなよ』
ふたりの背筋が伸びる。
____想像以上に、
厄介事のようだ。
『師橋条【モロハシジョウ】ってんだ。
名前だけなら、
個性派俳優みたいだけどな。
人間を海に沈めることくらい、
痛くも痒くもないような男だよ』
_____師橋条…………
ふたりはその名前を頭に叩き込む。
『KANAMEはただ飼われてるだけなのかな…………』
拓矢が呟く。
『どういうこと?』
翔汰が訊くと、
『佐嘉原……了、だっけ。
KANAMEの本名。
昔の写真見ただろ?
あどけなくて、今の奴とは印象違ってた。
社長が裏社会の人間なら当然KANAMEも操られてんのかなと思ったけど、
当人あんなだし………大人しく従ってるようには見えなくて。
ただ飼われている訳じゃなくて何かあるような気がする』と顎に指を当て思案顔だ。
『そっか…………
何かありそうだな………』
〔何か〕が不明だから少し怖い。
だけど。
『負けてたまるかっての』
翔汰は呟いた。
闘志を漲らせて。
『拓矢、お前いったいいつの間に調べてるんだよ?』
翔汰は感嘆した。
『うーん、
適当な間にチョコチョコっと………』
『その適当な間がいつなんだかな(笑)
…………〔nine〕の社長はな、
いわく付きの人物なんだ。
裏社会と繋がってる。
いいか?名前を教えるけど、
ぜっっったい人前で名前言うなよ』
ふたりの背筋が伸びる。
____想像以上に、
厄介事のようだ。
『師橋条【モロハシジョウ】ってんだ。
名前だけなら、
個性派俳優みたいだけどな。
人間を海に沈めることくらい、
痛くも痒くもないような男だよ』
_____師橋条…………
ふたりはその名前を頭に叩き込む。
『KANAMEはただ飼われてるだけなのかな…………』
拓矢が呟く。
『どういうこと?』
翔汰が訊くと、
『佐嘉原……了、だっけ。
KANAMEの本名。
昔の写真見ただろ?
あどけなくて、今の奴とは印象違ってた。
社長が裏社会の人間なら当然KANAMEも操られてんのかなと思ったけど、
当人あんなだし………大人しく従ってるようには見えなくて。
ただ飼われている訳じゃなくて何かあるような気がする』と顎に指を当て思案顔だ。
『そっか…………
何かありそうだな………』
〔何か〕が不明だから少し怖い。
だけど。
『負けてたまるかっての』
翔汰は呟いた。
闘志を漲らせて。