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イカせ屋稼業
第12章 そのじゅーいち
ワイシャツは千切れて破け、
ズボンとボクサーパンツが足元に引っかっている。



『た、頼む………………
どうにかしてくれ………………』


何回か転がったあと、
翔汰は懇願した。



『_____叫んだら許してやる』
包帯男はあくまで冷酷だ。

拓矢が怒っている。



『……………何て……………』





『して欲しいことと、
誰を一番好きなのか……………叫べ』







(マジですか……………)
丸まった格好で拓矢を見た。


(マジだ、マジ)
拓矢が応える。


(………………まずい…………
めっちゃ怒ってる………)
翔汰は今更ながら思う。
(これは挽回しないと)





して欲しいこと____………………



ゆっくりと膝を着く。
滑らないように、
ゆっくり動く。


膝を着けて上体を起こし膝立ちになった。
が、
滑って頬が床に着く。

体を折り曲げて尻を突き出す格好になった。



椅子から包帯男がジーッと見ている。


『お、お願…………っ、
いれて………………あなただけのモノにしてほしい』

唸るように叫ぶ。

『……………っ今………………
欲しいのは、
あなたの心だけだ…………!!
俺は…………あなたしか、愛せな…………』


言い終わる前に、
包帯男は立ち上がり近寄った。



体を折り曲げ、滑稽見えるサラリーマンの尻を抱える。


『____最初からそう言えばいいのに』

ズンッとアナルを貫いた。




設定的にどっちが強い立場なのか分からなくなっちゃってる。


けど、
怒りから嫉妬に狂った包帯男の姿はカメラ越しに〔恋愛感情〕と映るだろう。

まるで、
思春期の女の子のように嫉妬深く素直じゃない。




拓矢まんま、そうなのだ。


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