この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イカせ屋稼業
第13章 ~番外編~free Sky~
ダッシュで帰る。
ドドド………と勢いに任せて自宅に駆け込んだ。
田舎道ですれ違うお年寄りが思わず振り返った。
セーラー服の襟がはためいて、膝丈のプリーツスカートが捲れ上がって太ももが剥き出し。
『ばあちゃん!!ママは?!』
背中までのストレートの髪が汗でベタついた……。
自慢の髪なのに!
自宅の1階奥。ママの部屋に入ると、
すっからかんだった。
ソファーと箪笥が沈黙してるだけ。
ばあちゃんが腕を組んで座っている。
『居ないのよ、本当にっ。通帳がないわ』
ばあちゃんは怒ると怖い。『それに置き手紙あり』白い紙がペロンと音を立てた。
「深さないでください」とある。
ママの丸文字だ。
『…………うそぉ~』
あたしはへなへなと床に座り込んだ。
『うえ~、おかしいと思ってたんだよう、
ママ夕飯も作んないんだもん~』
『それは前からだよ』
ばあちゃんがピシャリ。
『えー、あたしどうなるのぉ?兄ちゃんに連絡した?』
『したわよ!
直ぐ帰って来るってさ。夜には着くよ。
あのバカ娘…………!!今日はお寿司とるよっ』
『何でお寿司?』
『翔汰が帰ってくるでしょ。
それに………お寿司でも取らなきゃ堪らないよ』
『ですな…………』
あ~あ…………………
岬【ミサキ】くんと遊ぶ予定が。せっかくキスしたのに。
みんなで海に行くのに!
どーなるの、あたしの夏休み!!
『何これぇ、
〔深〕じゃん!ママ漢字間違ってるよ~』
あたしは紙切れを握りしめ、
喚いた。
ドドド………と勢いに任せて自宅に駆け込んだ。
田舎道ですれ違うお年寄りが思わず振り返った。
セーラー服の襟がはためいて、膝丈のプリーツスカートが捲れ上がって太ももが剥き出し。
『ばあちゃん!!ママは?!』
背中までのストレートの髪が汗でベタついた……。
自慢の髪なのに!
自宅の1階奥。ママの部屋に入ると、
すっからかんだった。
ソファーと箪笥が沈黙してるだけ。
ばあちゃんが腕を組んで座っている。
『居ないのよ、本当にっ。通帳がないわ』
ばあちゃんは怒ると怖い。『それに置き手紙あり』白い紙がペロンと音を立てた。
「深さないでください」とある。
ママの丸文字だ。
『…………うそぉ~』
あたしはへなへなと床に座り込んだ。
『うえ~、おかしいと思ってたんだよう、
ママ夕飯も作んないんだもん~』
『それは前からだよ』
ばあちゃんがピシャリ。
『えー、あたしどうなるのぉ?兄ちゃんに連絡した?』
『したわよ!
直ぐ帰って来るってさ。夜には着くよ。
あのバカ娘…………!!今日はお寿司とるよっ』
『何でお寿司?』
『翔汰が帰ってくるでしょ。
それに………お寿司でも取らなきゃ堪らないよ』
『ですな…………』
あ~あ…………………
岬【ミサキ】くんと遊ぶ予定が。せっかくキスしたのに。
みんなで海に行くのに!
どーなるの、あたしの夏休み!!
『何これぇ、
〔深〕じゃん!ママ漢字間違ってるよ~』
あたしは紙切れを握りしめ、
喚いた。