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イカせ屋稼業
第13章 ~番外編~free Sky~
校舎裏の小さな庭園。普段なら昼休みにお弁当を食べたり、男子がサッカーしたりする。
夏休み中だから誰もいない。
『話ってなに?』
あたしはちまちま跳ねるようについてく。顔が見れて嬉しい。
『うん。
もうちょい来て?』
庭園を越えて、
柵と塀に挟まれた場所についた。奥まっていて人気(ひとけ)がない。
『どうしたの?
………もしかしてこないだのコト、怒ってる……?』
あたしはハッとして冷や汗が流れる。
あそこまでしておいて、〔お腹痛い〕で帰る………ってあり得ない、よ………ね?怖かったからなんだけど……。
が、くるりと振り返った岬くんはニコニコ笑っていた。
ほっとした。
すると____
『岬、この子?
読モやってる兄貴が居るのって』
知らない生徒が2人、
背後から出てきた。
うちの制服だ。
校章が3年生だ。
『岬くん、友達?』あたしは(何だろう)と訝りつつ訊く。
『へ~、
けっこうかわいい』
『兄貴、セクシー男優になったんだって?(笑)』
2人に囲まれる。
空気感が怖い。
おかしい。
あたしでも、分かる。
『岬くん、この人たち何?
話あるんでしょ?』
岬くんに責めるようにキツく言った。
岬くんは視線を逸らしたままで「…………読モの兄貴がいるから声かけたのに」
と呟いた。
そして、
背中を向けて走ってく。
あたしは瞬間的に手を伸ばした。
腕を、
知らない2人に掴まれる。
……………岬くん…………………!?
グレーのシャツが遠ざかっていく。
あたし、
兄ちゃんが読モやってるから声かけられたんだ?
『セクシー男優の妹ならエロいんじゃねぇの?』
クスクス笑う男子。
『逆じゃね?
岬が「あんまかわいくないのにヤラせてくんねー」ってぼやいてたしょ』
もう一人が鼻で笑った。
火が点いた。
あたしのハートに。
あたしは腕を払うと、
男子に蹴りを入れた。股間にクリーンヒットし、『ヴっ』と蹲る。
同時に片方の男子の頬を叩く。
『…………ふざけんなよ!!
ヤラせてたまるか!』
そう言って、
ダッシュで逃げる。
『あっ!てめぇ!
待てこのやろ!』叩いたほうの男子が追いかけてきた。
夏休み中だから誰もいない。
『話ってなに?』
あたしはちまちま跳ねるようについてく。顔が見れて嬉しい。
『うん。
もうちょい来て?』
庭園を越えて、
柵と塀に挟まれた場所についた。奥まっていて人気(ひとけ)がない。
『どうしたの?
………もしかしてこないだのコト、怒ってる……?』
あたしはハッとして冷や汗が流れる。
あそこまでしておいて、〔お腹痛い〕で帰る………ってあり得ない、よ………ね?怖かったからなんだけど……。
が、くるりと振り返った岬くんはニコニコ笑っていた。
ほっとした。
すると____
『岬、この子?
読モやってる兄貴が居るのって』
知らない生徒が2人、
背後から出てきた。
うちの制服だ。
校章が3年生だ。
『岬くん、友達?』あたしは(何だろう)と訝りつつ訊く。
『へ~、
けっこうかわいい』
『兄貴、セクシー男優になったんだって?(笑)』
2人に囲まれる。
空気感が怖い。
おかしい。
あたしでも、分かる。
『岬くん、この人たち何?
話あるんでしょ?』
岬くんに責めるようにキツく言った。
岬くんは視線を逸らしたままで「…………読モの兄貴がいるから声かけたのに」
と呟いた。
そして、
背中を向けて走ってく。
あたしは瞬間的に手を伸ばした。
腕を、
知らない2人に掴まれる。
……………岬くん…………………!?
グレーのシャツが遠ざかっていく。
あたし、
兄ちゃんが読モやってるから声かけられたんだ?
『セクシー男優の妹ならエロいんじゃねぇの?』
クスクス笑う男子。
『逆じゃね?
岬が「あんまかわいくないのにヤラせてくんねー」ってぼやいてたしょ』
もう一人が鼻で笑った。
火が点いた。
あたしのハートに。
あたしは腕を払うと、
男子に蹴りを入れた。股間にクリーンヒットし、『ヴっ』と蹲る。
同時に片方の男子の頬を叩く。
『…………ふざけんなよ!!
ヤラせてたまるか!』
そう言って、
ダッシュで逃げる。
『あっ!てめぇ!
待てこのやろ!』叩いたほうの男子が追いかけてきた。