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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
『………だけどな、拓矢___』

言い淀む甲斐。



『分かってます。
S会の〔張〕ってヤツには直接絡まないようにします』





『分かってたか。
絶対に無理はするな?
あと、逐一俺に報告するよーに』

バンワゴンが目的地に着いた。


拓矢が『分かってます!』と颯爽と現場に向かう。


甲斐はこれから事務所に戻り、
雑務をしたあとふたりを順繰りに迎えに来る。



バンワゴンのアクセルを踏み込み、
無線で社長に連絡した………………………

























______その頃、
〔nine〕事務所では。


『ハント行ってくるわ』
KANAMEが〈素人女子狩り〉に出ようと席を立つ。

スキンヘッドのサングラスをかけた男も同行しようとパイプ椅子から立ち上がった。


『___KANAMEさん!
これっ………………!!!』
長い黒髪を束ねた壮年の男___もちろん昴だ___がPC画面を見て叫ぶ。


KANAMEは『あぁ?!何だよ、うるせぇぞ南【ミナミ】』と忌々しげに昴を睨んだ。
椅子をガンと蹴る。


百合絵社長の兄の伴侶・昴は、
〈南ユウジ〉という偽名を使い潜入していた。
「架空の人間の名義」を商売にしている闇会社がある。
そこから〈南ユウジ〉の戸籍やら出身地やらを買い取り〈南ユウジ〉本人になって〔nine〕を内偵している。




架空の人間の名義を作るのも商売にするのも、
それを金銭で買い取るのも犯罪である。

しかし探偵事務所をする以上、
探偵員は犯罪すれすれの事をしないと自身が危ない。


____ともあれ、〔nine〕にそれを見抜けるような
人物はおらず〈無口で従順な南ユウジ〉で通っていた。




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