この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
(……………ねぇな…………)
勉強机の引き出しを次々開ける。
『…………くっそ、
どこだったか…………』
写真なんざ元々ない。
ただ、一枚だけあったのが5歳くらいの俺が笑っている写真だ。
バカみたいに、
何も知らずに笑っている。
____ネットにあった写真は合成だ。
『…………ちっくしょ、
ねぇな』
机と本棚すべて漁ったが、
写真はない。
『オヤジさーん!』
KANAMEは1階に降りた。
『どうしたあ?
ほら、了の好物だぞ-。
煮魚定食』
オヤジさんは、定食を盆に載せ笑っている。
『…………後で食う。
写真しらねぇか?俺が小さい頃のやつ』
階段途中から言うと、
『写真?
ああ、黄色いTシャツのかい?
私の部屋にあるよ』
とあっさり答えが返ってきた。
『早く言えよ!!!』
ドスの利いた声を出す。
オヤジさんはビックリし、
定食を床に落とした。ガシャンと皿が割れる音。
KANAMEは構わずに階段を駆け下りる。
『どこだよ、写真っ!!!』
オヤジさんに食ってかかる。
オヤジさんはオドオドしながら、
奥の小さな和室に入っていった。
魚の汁が床に蒔けていた。
KANAMEは冷ややかにそれを見る。
勉強机の引き出しを次々開ける。
『…………くっそ、
どこだったか…………』
写真なんざ元々ない。
ただ、一枚だけあったのが5歳くらいの俺が笑っている写真だ。
バカみたいに、
何も知らずに笑っている。
____ネットにあった写真は合成だ。
『…………ちっくしょ、
ねぇな』
机と本棚すべて漁ったが、
写真はない。
『オヤジさーん!』
KANAMEは1階に降りた。
『どうしたあ?
ほら、了の好物だぞ-。
煮魚定食』
オヤジさんは、定食を盆に載せ笑っている。
『…………後で食う。
写真しらねぇか?俺が小さい頃のやつ』
階段途中から言うと、
『写真?
ああ、黄色いTシャツのかい?
私の部屋にあるよ』
とあっさり答えが返ってきた。
『早く言えよ!!!』
ドスの利いた声を出す。
オヤジさんはビックリし、
定食を床に落とした。ガシャンと皿が割れる音。
KANAMEは構わずに階段を駆け下りる。
『どこだよ、写真っ!!!』
オヤジさんに食ってかかる。
オヤジさんはオドオドしながら、
奥の小さな和室に入っていった。
魚の汁が床に蒔けていた。
KANAMEは冷ややかにそれを見る。