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イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
『…………ま、まぁ、そうね…………
あたしも旅行でしか行ったことがないし、
撮影となると集中しなきゃね。


でも拓矢くん、構わないの?』




拓矢は頷く。





『たく。

____ちょい待ち。

こないだから〔あんまり気が進まない〕やり方で護衛やらコネクションやら使うよな?』


翔汰は気になって拓矢に訊ねた。




拓矢自身は____葛藤は抱えてるけど____
血の繋がらない、著名人である親の手を借りること自体気乗りはしないはずだ。




甲斐も鴫も拓矢を見詰める。




拓矢は、
息を吐くとキッと俺たちを見返した。


『_______返したいんだ。

百合絵社長、あんな病状になるまでどれだけ仕事をしてきたか俺には想像もつかない。

イージーさんやYoo!さん見てても、社長への信頼が強いのが分かるでしょ。
それって何年かで簡単に築けるものじゃないじゃん。

あんな風だから苦労も辛さも見せない社長だけど、
社長がいなかったら今こんな風に居られてないよ。

セクシー男優としても、個人的にも…………

他の事務所見たら沢山いるよね?
俳優を道具としか思っていないマネージャー。
他人を潰すことばかり念頭にある事務所。


百合絵社長だから、
甲斐さんがいるんだ。

甲斐さんがいたから、俺は翔汰に出逢えた。

仕事を通じて人間的に育ててくれたよ。

だから、恩が返せるならあるモノは何でも使おうと思った。
〔nine〕との揉め事の頃からずっと思うようになった』


言葉を切ると、
拓矢は微笑んだ。


『守りたいんだ。
いち要員として、〔ミントリア〕を』



心から満たされたような笑みだった。



甲斐が僅かに目を見開き、
涙を滲ませる。


(拓矢がこんな表情をするとは……………、
俺も〔自信がない〕なんて言ってる場合じゃないな)

甲斐は恥ずかしくなり、
顔を俯かせる。






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