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イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
呆れ半分驚き半分。
新幹線は直ぐに山梨へと入る。
窓の景色に、
段々田畑が増えてきた。
駅に到着すると、
乗り換えて普通列車だ。
『2回め、どう?』
つり革に掴まり、
翔汰は拓矢に訊いてみた。
『この遅さが堪んなく楽しい』
『紅葉にはまだ早いんだよなー。
11月入ったら山がキレイに色づくよ』
『また来たい』
『うん、来よう。
何回でも何十回でも♪』
自宅に一番近い駅で下車する。
田舎道を歩く。
ふたりが並んで歩いていると、
民家から「テレビの撮影かしら?」「あら、タレントさん?」
と顔を出す人がちらほら。
そこへ_______
『あーっ!!
いたーーー!!』
背後から飛んできた、
女子らしからぬ元気な声。
翔汰は振り返り、
妹に手を振った。
『さいか~、やっほー』
自転車がズザザザーッと滑り込む。
『拓矢くぅん!!
久しぶりだーーー!!やったぁ~~~』
彩夏は自転車を道に止め、
ダッシュしてきて拓矢に抱き着く。
『あっ!
彩夏、兄が久しぶりに帰省したのに…………』
拓矢も満更じゃないのか『彩夏姫♪♪
髪伸びたね、可愛くなったなぁ』と彩夏を撫でている。
引っぺがそうとしたら『はっ………………!!』と声がさし、
ガサッと袋が落ちる音がした。
『拓矢くんじゃないの!!
あたし……………寂しかった!!!』
ダダダッと駆け寄ってきたのは、
言うまでもない…………
母・ミサコ。
「ママのいてよっ、拓矢くんに逢いたくて早退したのに!!」「イヤよ、
年功序列だわっ」と拓矢を奪い合う母と妹にウンザリしつつ、
翔汰は自宅へと3人を引いて帰った………………………………………………………………
新幹線は直ぐに山梨へと入る。
窓の景色に、
段々田畑が増えてきた。
駅に到着すると、
乗り換えて普通列車だ。
『2回め、どう?』
つり革に掴まり、
翔汰は拓矢に訊いてみた。
『この遅さが堪んなく楽しい』
『紅葉にはまだ早いんだよなー。
11月入ったら山がキレイに色づくよ』
『また来たい』
『うん、来よう。
何回でも何十回でも♪』
自宅に一番近い駅で下車する。
田舎道を歩く。
ふたりが並んで歩いていると、
民家から「テレビの撮影かしら?」「あら、タレントさん?」
と顔を出す人がちらほら。
そこへ_______
『あーっ!!
いたーーー!!』
背後から飛んできた、
女子らしからぬ元気な声。
翔汰は振り返り、
妹に手を振った。
『さいか~、やっほー』
自転車がズザザザーッと滑り込む。
『拓矢くぅん!!
久しぶりだーーー!!やったぁ~~~』
彩夏は自転車を道に止め、
ダッシュしてきて拓矢に抱き着く。
『あっ!
彩夏、兄が久しぶりに帰省したのに…………』
拓矢も満更じゃないのか『彩夏姫♪♪
髪伸びたね、可愛くなったなぁ』と彩夏を撫でている。
引っぺがそうとしたら『はっ………………!!』と声がさし、
ガサッと袋が落ちる音がした。
『拓矢くんじゃないの!!
あたし……………寂しかった!!!』
ダダダッと駆け寄ってきたのは、
言うまでもない…………
母・ミサコ。
「ママのいてよっ、拓矢くんに逢いたくて早退したのに!!」「イヤよ、
年功序列だわっ」と拓矢を奪い合う母と妹にウンザリしつつ、
翔汰は自宅へと3人を引いて帰った………………………………………………………………