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第15章 そのじゅーさん～未来へ～

『ちょっと焼けましたよ！
社長、具合どうですか』



百合絵社長は病床にも関わらず、
紫色のルージュがツヤツヤしていた。


さすがに夜会巻きはしてない。


金髪がダラリと長い。


画面にアップに映る社長は、
コメディアンみたいだ。





『頑張ってますからー！！
すっごい良い表情してますよ俺～』



『翔汰くん、自分で言わない苦笑
滞りなく進んでます。
拓矢くんは…………』

鴫が首を捻ると、

拓矢が下からヌッと顔を出した。


「『ぎゃあっ』」

社長と鴫のWぎゃあ……………。



『だってSkype画面狭いんだもん。

社長、俺も良く動いてます』




「あ～びっくりしたぁ～。

何よそのどや顔は（笑）

よし、その分なら自信ありってわけね？
伸び伸び楽しんで撮っていただくのよ」




『では社長、
お体に障りますから…………』


「鴫ちゃん頼んだわよ～～～」



通話が終わった。












ノートパソコンを閉じる鴫。


『さ、
食べたら移動よ！』


＿＿＿＿＿＿1週間を区切りに、
ナイジェリアに向かうのだ。






一行はバスに乗り込む。








『あれみたいだなぁ。
遊技しながら転々とする………』
翔汰は揺れるバス内で呟く。


『旅芸人？
似た様なもんだなぁ』
甲斐がパソコンを叩きながら返す。