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イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
こうして、
移動しては撮影しながら一行は旅を続けた。
懸念していた危険も特に無く………………
泰たちの出番もなく、
無事に周り帰りの飛行機は成田へと降りたったのだった。
_______________________
帰国してから、
2週間後。
『できましたよーーーっ!!!!』
〔ミントリア〕事務所で待機していた翔汰と拓矢。
大きな声を挙げ駆け込んできたのは鴫ハルコ。
『初版部数5万部!!!
見て見てーーーーー』
長い脚を動かし、
軽やかに入ってきた鴫は一冊の硬いアルバムのような本を広げた。
『お?
おおっ!!!うわ-、キレー…………………』
ページを捲ると、
砂埃にまみれた自分が映っている。
翔汰は自然のなかに小さく佇む自分に驚いた。
背景を多目に入れてあっても、
自分の存在感がひときわ目立つ。
鴫ハルコの横顔は煌びやかだ。
崩れたモスクでの場面。
拓矢と裸で駆け回っている、
夕暮れの草原。
赤いタイル張りの道を歩く背中。
露店で鼻輪を掴む拓矢の長い指先……………
エロチックじゃなく、
本物の写真集だった。
ふたりのヌードも入れてあるが、
イヤらしくない。
『5万部はまずまずの出だしだな』
甲斐が頷く。
1週間前から通常撮影に戻っていた。
翔汰&拓矢ふたりの絡みと、
各自女優さんとの絡み。
『表紙…………………、
へええぇ~~~~~』
拓矢が感嘆する。
表紙は、
真っ白だ。
裏表紙も真っ白。
ゴシック体の文字で小さく〔possibility of ∞……〕
とある。
『タイトルすか?
…………潜在能力、無限大___』
翔汰が呟いた。
『そ♪♪
シンプルにしようと思ってさ。
どう?君たちにピッタリ!!』
装丁、カバーデザインも鴫任せだ。
『写真集というより音譜みたいですね』拓矢が覗きこむ。
『あ、分かる?
あまり〔アーティスティック寄り〕にしたくなくてね。
譜面みたいに軽く目に入ったら良いなと思ったの』
鴫ハルコは嬉しそうだ。
と、そこへ……………………………
『はあー、久しぶりだわぁ』
聞き慣れた声が……………
移動しては撮影しながら一行は旅を続けた。
懸念していた危険も特に無く………………
泰たちの出番もなく、
無事に周り帰りの飛行機は成田へと降りたったのだった。
_______________________
帰国してから、
2週間後。
『できましたよーーーっ!!!!』
〔ミントリア〕事務所で待機していた翔汰と拓矢。
大きな声を挙げ駆け込んできたのは鴫ハルコ。
『初版部数5万部!!!
見て見てーーーーー』
長い脚を動かし、
軽やかに入ってきた鴫は一冊の硬いアルバムのような本を広げた。
『お?
おおっ!!!うわ-、キレー…………………』
ページを捲ると、
砂埃にまみれた自分が映っている。
翔汰は自然のなかに小さく佇む自分に驚いた。
背景を多目に入れてあっても、
自分の存在感がひときわ目立つ。
鴫ハルコの横顔は煌びやかだ。
崩れたモスクでの場面。
拓矢と裸で駆け回っている、
夕暮れの草原。
赤いタイル張りの道を歩く背中。
露店で鼻輪を掴む拓矢の長い指先……………
エロチックじゃなく、
本物の写真集だった。
ふたりのヌードも入れてあるが、
イヤらしくない。
『5万部はまずまずの出だしだな』
甲斐が頷く。
1週間前から通常撮影に戻っていた。
翔汰&拓矢ふたりの絡みと、
各自女優さんとの絡み。
『表紙…………………、
へええぇ~~~~~』
拓矢が感嘆する。
表紙は、
真っ白だ。
裏表紙も真っ白。
ゴシック体の文字で小さく〔possibility of ∞……〕
とある。
『タイトルすか?
…………潜在能力、無限大___』
翔汰が呟いた。
『そ♪♪
シンプルにしようと思ってさ。
どう?君たちにピッタリ!!』
装丁、カバーデザインも鴫任せだ。
『写真集というより音譜みたいですね』拓矢が覗きこむ。
『あ、分かる?
あまり〔アーティスティック寄り〕にしたくなくてね。
譜面みたいに軽く目に入ったら良いなと思ったの』
鴫ハルコは嬉しそうだ。
と、そこへ……………………………
『はあー、久しぶりだわぁ』
聞き慣れた声が……………