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イカせ屋稼業
第16章 そのGO
昨日読んで泣いた。


その後拓矢に渡した。


拓矢も目の縁が赤く腫れあがっていた。


ステージ4ということはいつ亡くなっても不思議じゃないと心構えをしていたつもりだったけど……………



いざ亡くなってしまったら、
鈍器で頭を殴られたかのように衝撃が強い。



昨日は事務所に集まり、
社員たちが他社・関係者に連絡をして忙しいなかで翔汰と拓矢は社長の私物の片づけをした。


こっそり、いなき瑞穂を事務所に入れて。



スタッフは皆バタバタしていて、
大女優の出現に驚くものの目の前の業務で手一杯だ。



いなき瑞穂は、
「でも…………旅立つ時に隣にいられてよかった」と気丈だ。



百合絵の私物のほとんどを持ち帰っていった。









______次々に業界関係者が献花に訪れる。
写真の百合絵は〔私が榊百合絵よ!〕とやる気に満ちていて、
社長らしい。



代表で甲斐が追悼文を読み上げる。


皆、歯を食いしばって涙を堪えた。




_____葬儀が終わり、
出棺すると…………………

多忙な関係者は挨拶を交わして仕事へと戻ってゆく。



翔汰&拓矢は弔問客に頭を下げながら、
見送った。


『_____あれ?』
拓矢が驚いた声を出す。



翔汰が顔を上げると、
坂城すずが立っていた。翔汰にペコッと一礼した。



『あ………………』
拓矢をチラリと見る。


(行ってきなよ)

(え、でも……………)

(ここは俺がしておくからさ)


(分かった、悪ぃ)






坂城すずは喪服姿でちょこんと佇んでいる。

翔汰は『久しぶり、だね………』とぎこちない挨拶をした。



一時期交際(未遂に終わったけれど)したセクシー女優だ。


『榊社長さん、残念ですね……』
すずが喋る。
『事務所のマネージャーが参列するっていうから、
付いてきたの。元気?……ってのも失礼か』









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