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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第30章 第十二話 【花見月の別れ】 其の壱
 お彩はきつく唇を噛みしめ、やっとのことで言葉を吐き出した。まるで、自分の口が自身では自由にならなくなったのかと思うほど動かない。
「今日は伊勢次さんのことについて、お話があって、お伺いしました」
「―」
 おきわが訝しげなまなざしをお彩に向けた。
 いかほどの刻が経ったであろうか。お彩には随分と果てしなく思える時間であった。
 すべてを聞いた後、おきわは放心状態であった。それも無理はない。おきわは、たった今まで倅が死んだことも何も知らなかったのだ。ただ押しかけるように伊勢次の許に転がり込んできた女と江戸を離れて暮らしている―としか考えていなかった。
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