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隣の日常
第3章 嫁のSDカード
「てかなに撮ってんの?意味わからんし、やめてよ」
手ブレ画面の中で、紺色の制服スカートとセーターを身に着けた高校生の頃の嫁が、ベッドの上で寝転んで、ごろごろ転がりながら、咥え煙草で笑ってた。
「恥ずかしいし、無理むり」
シーツの上に広がる嫁の長い髪は、今と違って黒々と艶めいてた。
嫁は恥ずかしそうに両手で顔を覆ったり、照れたように笑って、何度も撮影者の男に同じことを繰り返していた。
そのたび男は笑って、「けっこーちゃんと撮れんじゃん、このカメラ」とか、そういったことを繰り返していた。
1分ほどで、その動画は終わった。
なんだったんだ?
そう思っているうちに、次の動画が自動的に再生をはじめた。
手ブレ画面の中で、紺色の制服スカートとセーターを身に着けた高校生の頃の嫁が、ベッドの上で寝転んで、ごろごろ転がりながら、咥え煙草で笑ってた。
「恥ずかしいし、無理むり」
シーツの上に広がる嫁の長い髪は、今と違って黒々と艶めいてた。
嫁は恥ずかしそうに両手で顔を覆ったり、照れたように笑って、何度も撮影者の男に同じことを繰り返していた。
そのたび男は笑って、「けっこーちゃんと撮れんじゃん、このカメラ」とか、そういったことを繰り返していた。
1分ほどで、その動画は終わった。
なんだったんだ?
そう思っているうちに、次の動画が自動的に再生をはじめた。