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隣の日常
第4章 隣の日常
あるときさ。
つうか、俺の誕生日だったかな。
アイツが、俺のために、近くのおっしゃれなメシ屋を予約してくれてさ。
アイツのオゴリで食いに行くはずだったんだ。
会社から帰って、一旦アイツの家に行って、2人で家を出た。
店に向かって歩いてたら、煙草を買い忘れてたことに気付いたんだ。
ちょっとコンビニに寄らせてくれよって言いかけたとき、俺のケータイに会社から呼び出しの電話があった。
だから俺はアイツに「煙草買って先行っといて」って言って、少しの間会社に戻ったんだ。
10分か15分で、俺も会社を出てすぐ店に行った。
店内奥のおしゃれなソファ席にアイツは笑顔で座ってた。
よく見たら、さっき家を出たときには気付かなかったんだけど、いつもよりお洒落して髪とか巻いちゃって、スカート穿いてた。
すげぇ可愛くて、こんな可愛いくて健気な子が俺に惚れてくれんだから、俺もちゃんと離婚して、真面目になって、コイツに似合う男になんなきゃなぁって思ったんだ。
俺は照れくさくってさ、なんて褒めていいかわかんなくて、だから、アイツに照れ隠しで、
「煙草は?」
って聞いたんだ。
そしたらアイツ、サッと顔を青くして、「ごめん、買うの忘れてた」って言った。
・・・・別に、今考えたら煙草なんて別にどうだってよかったんだぜ。
だいたいあの店で煙草なんて吸えたはずもないし。
でも、なんでだろうなぁ。
あの時俺さ、自分でもなんでかわかんないくらい、それはもう、めっちゃくちゃ腹が立ったんだ。
「はぁ!?」
って、薄暗い、キャンドルとか灯ってるよーなおしゃれで落ち着いた店内でさ、俺、アイツにキレたんだ。
何言ったのか、あんま覚えてない。
けど、ひとしきりキレて店を出て、後ろからアイツが俺を泣きながら追いかけてきて、ひたすら謝ってきたってことは覚えてる。
つうか、俺の誕生日だったかな。
アイツが、俺のために、近くのおっしゃれなメシ屋を予約してくれてさ。
アイツのオゴリで食いに行くはずだったんだ。
会社から帰って、一旦アイツの家に行って、2人で家を出た。
店に向かって歩いてたら、煙草を買い忘れてたことに気付いたんだ。
ちょっとコンビニに寄らせてくれよって言いかけたとき、俺のケータイに会社から呼び出しの電話があった。
だから俺はアイツに「煙草買って先行っといて」って言って、少しの間会社に戻ったんだ。
10分か15分で、俺も会社を出てすぐ店に行った。
店内奥のおしゃれなソファ席にアイツは笑顔で座ってた。
よく見たら、さっき家を出たときには気付かなかったんだけど、いつもよりお洒落して髪とか巻いちゃって、スカート穿いてた。
すげぇ可愛くて、こんな可愛いくて健気な子が俺に惚れてくれんだから、俺もちゃんと離婚して、真面目になって、コイツに似合う男になんなきゃなぁって思ったんだ。
俺は照れくさくってさ、なんて褒めていいかわかんなくて、だから、アイツに照れ隠しで、
「煙草は?」
って聞いたんだ。
そしたらアイツ、サッと顔を青くして、「ごめん、買うの忘れてた」って言った。
・・・・別に、今考えたら煙草なんて別にどうだってよかったんだぜ。
だいたいあの店で煙草なんて吸えたはずもないし。
でも、なんでだろうなぁ。
あの時俺さ、自分でもなんでかわかんないくらい、それはもう、めっちゃくちゃ腹が立ったんだ。
「はぁ!?」
って、薄暗い、キャンドルとか灯ってるよーなおしゃれで落ち着いた店内でさ、俺、アイツにキレたんだ。
何言ったのか、あんま覚えてない。
けど、ひとしきりキレて店を出て、後ろからアイツが俺を泣きながら追いかけてきて、ひたすら謝ってきたってことは覚えてる。