この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その恋を残して
第3章 私と、蒼空の秘密

「――!」

 それを聞いた俺は一つの疑問を解かれる。だが同時に、もっと大きな疑問に苛まれることとなっていた。

 帆月が日々、違って感じられたのは、彼女たちが二人であったから?

 だが、双子とは言っても別人だ。周りに気づかれずに二人で一人を演じるなど、そんなことが可能な筈が無い。否、違う。本当に気にすべきことは他にあった。そんなことが許される筈もなく、そんなことをする理由が見当たらない。

「どうして――」

 興奮して立ち上がろうとした俺を見て、沢渡さんは左の掌を出す。それに制される形で、俺は動きと言葉を止められた。

「誤解を招く前に……最初に残酷な事実をお伝えすることをお許しください」

「残酷な……事実?」

 固唾を呑んで、次の言葉を待つ俺に――沢渡さんは静かに話す。


「三年前のことです。怜未さまは、交通事故に遭われ……お亡くなりになられました」


/184ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ