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その恋を残して
第4章 二人で一人、なのです

 やっぱり、言うべきかな……。

 付き合ってくれと、今日の帰りにでも。そう思った瞬間に、俺の鼓動が早まっていった。

 いや、別に今日でなくてもいいような気も……。

「――!」

 そう考えた時に、俺ははたと気がつく。明日は蒼空に、逢えないという事実に……。

 だったら、やはり今日……。

 ふと、蒼空の方を見ると、偶然に蒼空も俺を見てニコリと微笑んでいる。その笑顔が俺に決心させた。

 ビビることなんてないさ。もう気持ちは、通じているんだから。

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